風俗でDT卒業した話 〜後編〜

 

緊張と興奮を抱えながら別府の歓楽街に降りた(ちなみにAPU生は別府の街を下界という)。そして例のお店の近くにあった「竹瓦温泉」という温泉に原付を止めたんだ。明治12年創業の老舗(しにせ)「竹瓦温泉」。そんな名湯に背を向け青年は色街へ進んでいった...

 

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お店は竹瓦温泉から徒歩1分以内、というか徒歩15秒のところにあった。

店の前の看板の「30分5500円」は今でも目に焼きついている。

 

お店に入ったのは午前11時頃。外壁はピンクで中は薄暗かった。

店に入るとマスクをつけた小太りで金髪の30代の男性が眠そうな顔をしていた。

「こういうお店は初めてじゃないんだ」感をだしつつ、30分コースで指名なしを選んだ。

 

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2,3分ほど待っていると女性がやってきた。暗かったせいか最初は30代前半でなんとなく綺麗な人のように見えた。でもよく見ると40代であまり綺麗な感じではなかった。お姉さん(?)に薄暗い4畳半くらいの部屋に連れて行かれた。部屋は淡いライトで照らされていて、ベッドとシャワールームとアメニティが置かれているくらいだった。

 

なにもかも初めてで緊張していたせいか、頭のなかにあったのは

「30分以内に済ませれるか、済ませれるのか...!!??」だった。

 

とりあえず二人でシャワールームに入りイソジンでうがいをして体を入念に洗ったあと、お姉さん(?)にこう言われた。

 

「あのね、ここ本番だとプラス5000円かかるの〜♩」

 

「ファッ!?」

 

「え...てことは結局1万円いるってこと!?」

 

「ごめんね〜、後からじゃ無いと説明できなくて〜」

 

「むむむ...ここまで来たら仕方がない。据え膳食わぬはなんとやらやで...(関西弁)」

 

そして樋口さんを1枚渡した。財布がほんの少し軽くなった。

 

正直なことを話すとぼくは今も後悔してる。なぜかって?

なぜなら「最初の一回はその後の行為に大きく影響を及ぼす」からなんだ。

お姉さん(?)は優しい人だった。でも正直あまり綺麗な人ではなかった。

というよりかオバさんだった。そしてぼくが恋した人でもなかった。

そして制限時間ばかり気にして本番を楽しめない自分がいた。

終わった後は賢者モードとはまた違う虚無が漂っていた。

 

そしてぼくにとってあれは記憶にフタをしたくなる経験になってしまっていた。

今の自分が初めての自分にアドバイスを送るとしたらこの2点に限る。

そしてこれは世のDTボーイズたちにも伝えたい。

 

「初めては好きな人までDTをとっておくか、奮発して綺麗な人とやったほうがええで!!」

 

世のDTボーイズたちよ。

俺のしかばねを越えていけ...!!

 

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