すうしぃの日常

大分生まれ大分育ちで大分在住、22歳の若造。別府市のAPUに通いながら、人生の大海原を絶賛迷走中。

予備校時代に山崎賢人似のイケメンと付き合っていた話

 

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今思えば、なんであいつは俺とつるんでいたんだろう。
たぶん、あいつは自分からほかに友達を作ろうとしなかっただけなんだと思う。
それでも予備校が終わるまであいつは俺とつるんでいたし、センター終わりにアホなこともやった。

あいつと知り合ったのは、確か5月の末。
センター現代文の授業の時。あいつと自分は一番後ろの席で、長机に左右で座ってた。
あいつに最初に言った言葉は「君、イケメンやな!」。
驚きと照れを混ぜ合わせたような表情をしていた。

 


最初に見たあいつの印象は、単純にかっこよかった。
そして、妙に落ち着いた奴という感じだった。
今思えば、あいつは山崎賢人に似ていたと思う。
いつも少し顔色が悪かったけど。

聞けば中学の頃3人の女子と同時に付き合っていたらしい。なんと......
こいつがそんなにモテるのもなぜか納得がいった。
単純にかっこいいだけじゃなくて、人や自分で決めたことに対して
決してブレないやつだった。
駅で不良のカップルに絡まれても平気でヤンキーを殴った。
あいつが何かにビビったり怖がった顔をするのを見たことがなかった。

サッカーも上手かった。
小学校の頃には全国大会の決勝まで行ったらしい。
確かにモテるだろうな。妙に納得した。

料理もできるらしかった。
家族の食事は自分で支度するらしく、聞けば
パエリヤやらドリヤやらなにやらシャレたものを
作るらしかった。一度もあいつの料理を食べたことはなかった。

あいつの基本的な服装はグレーのジャケットと
カラーのワイシャツと白のパンツ。
言葉足らずだけど、すごく良く似合っていた。
ワイシャツはこいつのために存在しているんじゃないかと思えた。

どこか微かにリッチな家庭の雰囲気がしたので
聞いてみると、どうやらとある会社の御曹司らしかった。
ただあいつはそういうことでおごるようなことは一度もなかったし、

あいつが自慢するのを見たこともなかった。

そんなあいつにも一つ弱点があった。
それは人一倍「死」を恐れていることだった。
親戚は皆60歳を迎える前にこの世を去り、
人生で何度も葬式に出ていたらしかった。
知り合いの親が医者で、精神分析をしてもらった
ところ「君は死を恐れている」と言われたらしい。
顔には出さなかったけど、言葉の端々からそういった
思いは感じ取れた。

できるだけ長く生きたいあいつと、
長く生きたいと思わない自分。
変なコントラストだった。

あいつは大阪の大学に通っていてボランティア部に入っていたらしい。
(なんでお前がボランティア!?と思った)
大学生活もそれなりに順調らしい。

ただ、おととし大学に入ってから些細なことでケンカをして
以来、連絡が途絶えてしまった。

 

そして今年の6月。なんとかしてあいつの連絡先を知ることができた。

6月はあいつの誕生月だった。誕生日の午前0時に、あいつにメッセージを送った。

「久しぶり。誕生日おめでとう。」

 

そして15分後くらいに返信があった。

「ありが豚骨🐷」

 

嬉しくて少し震えた。

人生は出会いと別れの繰り返し。

でも会いたい奴には会いたい、何度でも。


年末に大分に戻ってくるそうなので、その時二人で飲みに行こうと思う。

あの時みたいにふざけた顔して...