すうしぃの日常

大分生まれ大分育ちで大分在住、21歳の若造。別府市のAPUに通いながら、人生の大海原を絶賛迷走中。

なっちゃんとぼく 最終ページ

 

なっちゃんから返信が来たのは30分後くらいだった。

 

「ごめん。友達としていてほしい。」

 

それが彼女の答えだった。
ぼくはその日のうちにメールを消した。

 

お互いに違う高校に入学してから、
一度だけなっちゃんに会った。
高校1年の地元の夏まつりの時だった。

 

「お前とはもう友達でもなんでもない。」ぼくは彼女を傷つけた。
家に帰って号泣した。

 

何十回も「もしああしていたら、こうしていたら」と思うけど、過去は変わらないし、あの時のぼくはぼくなりに頑張っていたと思う。

 

どちらにせよ彼女はフらざるを得ない状況だったんだと気づいたのは、高校を卒業してからのことだった。神様はぼくを笑った。

 

そして、ぼくらは4年近くを共にした友達でもあったんだと今さらになって気づいた。その友情は男同士の友情とは違った深さと輝きを持ったものでもあったんだと。気づいた時にはもう遅かった。涙が一滴も流れなかった。

 

なっちゃんもこの月を見とんのかな〜」あの頃なっちゃんに会えなかった夜は窓辺でそんなことを思った。

 

夏まつりの日以来彼女には一度も会ってない。噂では今看護師を目指して頑張っているらしい。

 

ぼくはそれから違う人を好きになったし、彼女も別の恋をしたと思う。けどぼくは彼女以上に誰かを強く求めたことはないし、これから先もないかもしれない。でもそれでもかまわない。

 

過去という抜け殻を捨てて
ぼくは歩く。

 

彼女も同じ空の下で生きている。
今日もどこかで。


さようなら、なっちゃん


終わり。

 

f:id:soosy:20180929225425j:image

 

ソラニン

ソラニン