すうしぃの日常

大分生まれ大分育ちで大分在住、21歳の若造。別府市のAPUに通いながら、人生の大海原を絶賛迷走中。

なっちゃんとぼく 13ページ

 

ぼくはなっちゃんを抱きしめた。
でもあの瞬間のことをあまりよく覚えてない。

 

覚えてるのは、いつものなっちゃんのにおいとブラジャー越しの胸の感触ぐらい。

 

「待っとんけん....」

 

「うん.....!」

 

そうしてぼくは病院をあとにした。
星が輝く綺麗な夜だった。

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3学期に入ってからもなっちゃんは学校に来なかった。先生からはなっちゃんがなんとか峠を越えたことを聞いた。それでもぼくはお見舞いには行かなかった。

 

「会えて嬉しいだろ?このこの〜!!」

 

とか言って彼女がまた学校に来ることを願った。彼女が戻ってくることはなかった。

 

そして卒業式の日になった。
なっちゃんの席は空白のままだった。
体育館で卒業証書を受け取って退場した時、なっちゃんが出口横にいたらしかった。退場して教室に戻った時に友達が教えてくれたけど、ぼくは気づかなかった。

 

卒業式が終わってからもぼくはなっちゃんに会えなかった。卒業証書の入った筒を片手に部活仲間と帰りながら、彼女に会えないか何度もあたりを見回した。


1週間と少し経ってから高校入試が始まった。友達からなっちゃんはぼくと違う高校を受験したことを聞いた。

 


受験が終わって、
ぼくは彼女にメールを送った。

 

 

「好きです。付き合って下さい」と。

 

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次回、
なっちゃんとぼく 最終ページ」