すうしぃの日常

大分生まれ大分育ちで大分在住、21歳の若造。別府市のAPUに通いながら、人生の大海原を絶賛迷走中。

なっちゃんとぼく 1ページ


6年前の12月の日暮れ時。
家にあった古いお守りをポケットに入れて、

大学病院への見知らぬ坂を自転車で登り続けた。

「そこになっちゃんはいるだろうか…」

期待と不安を織り交ぜながら、
街灯もない道をただひたすら登っていく。

ただ、なっちゃんに会うために....

なっちゃんは小学校時代からの同級生だった。

小学校5年生の頃に初めて同じクラスになった。

明るくキャピキャピして、
よく笑ってよく泣く子だった。
自分より背が5センチくらい高かった。
ちなみに当時の自分は平均的な身長だった。

そして3年間続けたサッカーをやめたせいか、少し太っていた。

小学生の頃はクラスのお笑い担当だったのもあって、

なっちゃんとは普通に仲がよかった。

そして時々ケンカしては仲直りの繰り返しだったように思う。

6年生になった頃もなっちゃんと同じクラスになった。うれしかった。
6年になっても相変わらずの仲だった。
同じクラスだったので、修学旅行もなっちゃんと行った。
宿泊先の旅館で夕飯を食べる時自分となっちゃんは左利きだったから、
食べる時にひじがぶつからないようにと
なっちゃんと自分が隣合わせになった。
夜中に同じ時間を共有することもあって妙にドキドキした。
友達からなっちゃんの写った旅行写真をパクったりもした。

そして中学生になった。
自分は相変わらず太っていた。
地元の中学校は、毎年自分のいた小学校と
別の小学校の生徒で半々で構成されていた。

だから、ほかの小学校にいた人とやっていけるか不安だった。

入学式の日ひとまわり大きめの制服を着て、

張り出されたクラス表を見て緊張していた。

そしてクラスが間違っていないか何度も確認してゆっくりと教室に入った。
その時、

「あ ! す〜さん !!」

教室から声が聞こえた。

つづく……

 

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