すうしぃの日常

大分生まれ大分育ちで大分在住、21歳の若造。別府市のAPUに通いながら、人生の大海原を絶賛迷走中。

祖父との約束

 

f:id:soosy:20180819014702j:plain



去年の年末、実家のじいちゃんに
「これ以上生きたくない」と泣きながら相談した。

相談した後、じいちゃんにあることを頼まれた。
沖永良部島に連れて行って欲しい」と。

沖永良部島
沖縄と奄美大島の間にある一周50キロの小さな島。
そこでじいちゃんは19歳の頃働き始めた。

もともとじいちゃんは宮崎の青島出身。
高校卒業後、浪人して大学を目指すも
映画ざんまいの日々。
これじゃいけないということで、
宮崎の建設会社に就職し沖永良部島に派遣された。
今から65年前の話。

「ヤマトの国から若いもんが来た」ということで、
島の人にたいそう可愛がられたらしい。
毎晩島の人に呼ばれてはお酒を飲み、ひどい時は
月が二つに見えるほど酔っ払ったとか。

じいちゃんに沖永良部島について聞くと、
「特に何もないところ」だったらしい。
テレビもないラジオもない。
映画もなければパチ屋もない。
まさに吉幾三の歌に出てくるような島だったらしい。

調べてみると、海がすごくキレイな島らしい。
観光客も少ないためか、海が汚染されていないそう。

そんなじいちゃんには、島に許嫁がいた。
いいなづけ。5歳年上の女性だった。
島の人から紹介されたんだろう。
綺麗な人だったんだと思う。

ただ、じいちゃんは許嫁との婚約を破棄して九州に帰った。じいちゃんと許嫁の人について話をすると、心残りにどこか遠くを見つめているようだった。

じいちゃんは今85歳。
会うたびに、じいちゃんはどんどんやせていってる。
身長もここ数年で5センチ以上縮んだ。
もう先が長くないのはじいちゃん自身分かっているようだった。

来月、じいちゃんと二人で沖永良部島に行きます。
交通や宿泊の手配は全部自分が済ませて。

先週宮崎にじいちゃんと墓参りに行った時、
「すうしぃに迷惑をかけてしまう」と言われた。

「みんな迷惑かけあって生きとんで」と言ったら、
なぜかお互い泣いていた。


男同士の約束やけんね、じいちゃん。